月極駐車場の敷金・礼金あれこれ、賃料は値切りも可能?

車を所有する際に駐車場をどうするかというのは悩みのタネです。自宅やマンションに置く場所があるのならいいのですが、ない場合には駐車場を契約することになるでしょう。月極駐車場を契約するという人が多いでしょうが、どのように契約するのかわからないという人も多くいます。
今回は敷金や礼金等の初期費用について見ていきます。

月極駐車場の契約方法

まずは、月極駐車場の契約方法について見ていきましょう。駐車場の契約はなかなかする機会がなくどのように契約するのかわからないという人も多くいます。

まず月極駐車場を探す場合には、不動産屋に依頼をして探してもらうのが一般的です。条件に拘り過ぎなければ1~2日程度で見つかりますので、希望の駐車場が決まったら申し込みをします。各駐車場によって所定の申込書がありますから、それに必要事項を記入、申し込み、審査、という流れになります。

駐車場のオーナーによる審査にかかる期間は、各駐車場によって異なります。早い場合には2~3日というところもありますが、長ければ1週間~2週間程度かかる場合もありますので、出来るだけ早めに探して申し込みをしておくといいでしょう。

審査に通ったら初期費用の振り込みをします。明細と振り込みに関する案内がありますので、指定された口座に振り込みましょう。振り込みと同時進行で契約書を交わすこととなります。オーナー宅や管理会社で契約する場合には、時間調整さえうまくいけば1日で契約は終わります。

郵送で契約する場合には、相手側に届く時間もありますので2~3日程度はかかるでしょう。振り込みと契約書の取り交わしが確認されれば、契約は完了となります。

初期費用は何がかかるの?

契約時に初期費用を振り込むと説明しましたが、この初期費用は賃料の4か月分程度かかるとされています。初期費用の内訳としては、以下のようなものがあります。

  • 前家賃
  • 保証金
  • 仲介手数料
  • 礼金
  • 保証会社加入料

新しくセキュリティがしっかりしているような駐車場なら、シャッターなどを開ける際の「鍵保証金」「カード保証金」などといった「備品預かり保証金」がかかる場合もあります。初期費用は思ったよりも多くかかるケースが多いですから、しっかりと用意しておきましょう

前家賃とは

初期費用で掛かる前家賃ですが、駐車場はマンションやアパートなどの賃貸と同じで、翌月分の賃料を前払いすることが必要となります。たとえば、4月1日から契約するという場合には、前もって4月分の賃料を払っておくことになるのです。

駐車場によっては前家賃を2か月分前納しておく必要がある場合もあるので注意しましょう。2か月分前納するケースは、駐車場に管理会社がついている場合や、支払方法が自動引き落としである場合に多く見られます。

これは自動引き落としの手続きに時間がかかり、あらかじめ2か月分請求しておかないと最初の月の支払いに間に合わないという管理会社側の都合があるからです。前家賃が1か月分なのかそれとも2か月分支払う必要があるのかは、前もって通知されることが少ないので、申し込み前に初期費用について聞いておくといいでしょう。

保証金とは

保証金とはいわゆる敷金のことを言います。月極駐車場を契約する場合にも、アパートなどと同様に敷金を払うことが求められるのが一般的です

敷金は、家賃の滞納があったり駐車場になんらかの損害を与えてしまった場合に差し引かれることになる、預かり担保金となります。敷金は賃料の1か月~2か月分程度支払うことになるのが一般的でしょう。特に問題なく駐車場を使っていれば、解約時に敷金はもどってくることになります。

各駐車場によって、保証金と呼ぶ場合もありますし敷金と呼ぶこともありますが、意味的にはどちらも変わりません。

注意するポイントとしては、保証金償却が設定されている場合があるということです。保証金償却とは、保証金から差し引かれる金額のことで、たとえば保証金2カ月、償却1カ月となっていた場合には解約時に保証金の1か月分が差し引かれるということです。

つまり、1か月分の敷金は戻ってこないということになります。償却は実質的には礼金なのですが、礼金を設定していると印象が悪い、借り主が付かないなどの理由から保証金償却と表記されていることがあるのです。

礼金とは

月極駐車場でも礼金が必要なケースがあります。礼金とは毎月支払われる賃料以外にオーナーが更なる利益を得るために、初期費用に上乗せするものです。

礼金が上乗せされているケースとしては、人気の高い場所に駐車場がある、賃料が相場に比べて安く抑えられていると言ったように、初期費用が高くても借り主が付きやすいと判断されている場合などがあります。基本的には、駐車場として人気の高い物件には礼金が上乗せされるケースが多いと思っておいていいでしょう。

すべての物件に礼金があるわけではありませんので、気になるのならあらかじめ確認しておくといいかもしれません。礼金の相場としては、賃料の1カ月~2カ月分程度となります。

仲介手数料とは

仲介業者や管理業者に案内を受けた場合には、仲介手数料を取られることが一般的です。契約までの手間賃として請求されることになりますので、不動産屋などに探してもらったり紹介してもらったりした場合には仲介手数料がかかることになるでしょう。

仲介手数料は賃料の1カ月分より高い金額を請求することはできないと、不動産業法で決められています。最大でも1か月分の賃料ということになります。

その他の費用

機械式の駐車場やシャッターやゲートが付いているような駐車場の場合には、上記の費用以外にも「備品預かり保証金」が必要になるケースもあります。シャッターなどを開けるときに、鍵やリモコン、カードなどを使うことになるでしょうが、その保証金として備品預かり保証金が必要になるのです。

これらは保証金なので紛失や破損ということがなければ、解約時に戻ってくることになるでしょう。鍵タイプの場合には相場は3,000円、リモコンタイプやカードタイプなら10,000円~20,000円程度の保証金が初期費用として上乗せされます

また、契約時に保証会社に加入しなければいけない駐車場もありますので注意してください。保証会社は賃料の滞納などがあった場合に保証する会社なのですが、賃料の60%~100%の金額が必要になるのが相場です。

保証会社への加入は賃料の滞納をされないようにする目的があるので、連帯保証人をつける、保証金を上乗せするなどの対応をすることで加入しなくてもOKというケースもあります。

月極駐車場の値切りは可能

月極駐車場を借りる際にできるだけ安く済ませたい人は多いでしょう。けれども駐車場の値切りなんてできるのでしょうか?実は、あまり知られていませんが駐車場は値切ることができるのです。まずは値切り交渉をしてみましょう。

少しでも安く借りるためには、付近の駐車場賃料の相場を知ることが重要です。不動産屋などに行って、駐車場の相場を聞いてみる、相場よりも高かったら交渉してみるということを試してみましょう

あまりしつこく値切ると契約してもらえない可能性もあるので、限度は見極めることが大切です。1~2回程度、もう少し安くならないかと交渉してみるといいでしょう。

契約内容を理解して適切な賃料で借りよう!

このように、月極駐車場を借りる際にはさまざまな初期費用がかかります。一般的には敷金や礼金、前家賃や仲介手数料などを支払うことになっているので、契約書や明細書をよく見てどのような費用がかかっているのか、その値段は適切なのかを確認するようにしてください。

周囲の相場よりも高ければ賃料の値下げなどをしてもらえるケースもあるので、一度交渉してみてはどうでしょうか。

駐車場契約の際には、『駐車場の契約書の読み方。ここだけは要チェック!』も合わせてお読みください!

気になる月極駐車場の相場、都心はやはり高かった

自動車を所有するためには、車両価格以外にもさまざまな費用が必要です。なかでも無視できないのが駐車場代などの維持費用です。とくに都心で月極駐車場を利用する場合には、それなりの金額を覚悟しておく必要があります。

この記事では、都心で月極駐車場を契約するときにはどれくらいの費用がかかるのか、全国各地の相場はどれくらいなのかなどを解説していきます。

東京23区の月極駐車場の相場

月極駐車場を契約する際は、地域の相場をしっかりと把握しておくことが大切です。相場がわからなければ料金が適正かどうかを判断できないからです。

まず全国の月極料金の平均ですが、およそ8,300円です。これに比べると東京23区の相場はかなり高くなります。

  • 「港区」は約47,500円―もっとも高く、全国平均の5倍以上
  • 「中央区」は約47,000円
  • 「千代田区」は約46,500円

軒並み高額な月極め料金です。

もっとも、一口に東京23区といってもオフィス街から住宅街までさまざまです。比較的居住用住宅が多い地域では、多少相場が下がります

  • 「目黒区」は約34,900円
  • 「江東区」は約30,600円
  • 「世田谷区」は約26,800円

おおよそ30,000円前後となっています。
なお、世田谷区は都会的なイメージと違って田園地帯も多く、区内でかなりの価格差があることには注意が必要です。
主要な駅周辺のエリアでは、目黒区とあまり変わらない料金となります。

都心の安いエリア

東京23区でも、平均が20,000円を割る地域があります。

  • 「練馬区」は約19,600円―東京23区のなかでもかなり埼玉県に近く地価も低い
  • 江戸川区以西のエリア
  • 「足立区」の約18,200円―もっとも安い

(参照:東京23区の月極駐車場の相場と相場の決まり方―PMCマンスリーパーキング

それでも全国平均の2倍を超える金額のため、誰でも気軽に自動車を所有できるエリアというわけではありません。

また、駐車場のない賃貸マンションや賃貸アパートが多いため、条件のよい月極駐車場はすぐに埋まってしまう傾向にあります。引越しなどで緊急に駐車場が必要な場合は注意が必要です。

全国の主要都市の相場

全国の月極駐車場の平均料金は、東京都に比べるとかなり手頃な金額となります。

「札幌市」は約10,000円、「仙台市」は約11,400円で、全国平均よりも数千円高い程度です。さらに県庁所在地とはいえ人口密度の低い地域はさらに低く、「山形市」は約5,850円、「水戸市」は約5,800円となっています。

これらの地域は自動車で移動することが多いため、一世帯で何台も自動車を所有していることが珍しくありません。
自宅の駐車場では足りずに近所の月極駐車場を利用するケースも多くみられます。月極駐車場はあまり空きがないことが多いので注意が必要です。

東京都以外でも、人口が多く地価が高い地域はやはり駐車場の料金も高くなります。

「横浜市」の平均は約17,300円、「京都市」は約18,000円で、「神戸市」が約15,900円という料金です。もっとも高いのは「大阪市」で、約24,500円となっており、エリアによっては東京23区並みの水準となります。

九州は「福岡市」が約11,300円、「宮崎市」が約4,700円と、エリアによってかなりの差がみられます。(参照:全国津々浦々!各都道府県の月極駐車場の平均料金・相場はいくら?ー自動車保険ガイド

都心で契約するのに必要な費用

月極駐車場を契約する際には、賃料以外にもさまざまな費用が発生します。地域や不動産会社などによっても変わる可能性があるため、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

「賃料」は月々の駐車場使用料を指しますが、契約時にその月の賃料1ヶ月分を払うことが一般的です。月の途中からの契約の場合は、「その月の日割り賃料」と「翌月の賃料」を払う必要があります。

賃貸住宅などと同じように「敷金」が発生することにも注意が必要です。「保証金」と呼ばれることもありますが、内容はほとんど同じです。賃料の滞納や設備の損壊などに充てるためのものですが、とくにトラブルがなければ解約時に返金されます。

駐車場によっては「一定期間内の解約」は保証金を返還しないというところもあるので、契約前に確認しておきましょう。
「礼金」が必要なことも多いので、用意しておく必要があります。さらに「手数料」も発生します。これは「仲介手数料」として不動産会社に支払うものです。通常は賃料の1ヶ月分となります。

「敷金」「礼金」がそれぞれ1ヶ月分とすると、最低でも契約時に賃料の4ヶ月分が必要ということになります。たとえば東京都港区で月極駐車場を借りた場合、契約時に190,000円以上の初期費用を支払うことになります。

都心は軽自動車でも車庫証明が必要

普通自動車と違って、軽自動車は原則車庫証明が不要です。しかし、都心では軽自動車にも「車庫証明」が必要であるため注意が必要です。正式には「保管場所使用承諾書」という書類で、駐車場のオーナーや管理会社の署名・捺印が必要です。

その後、所管の警察署で手続きを行う必要があります。車庫証明の発行には手数料が必要な不動産会社もあるため、事前に確認しておく必要があります。

一定期間内の解約で保証金が返還されないのはこの車庫証明が理由です。月極駐車場で車庫証明の登録を行うと、該当区画では3ヶ月の間車庫証明の登録ができなくなってしまいます。

これは「車庫飛ばし」という犯罪を防止するためです。3ヶ月未満で解約されると不動産会社も新規の募集ができなくなるため、保証金が損害の補償として使用するということになるのです。

東京都の場合は、23区すべてで車庫届出が義務付けられています。市では、福生市、武蔵村山市など4市を除いたすべての市で届出が必要です。東京都以外でもほとんどの都市部では届出が必要です。

都心ではさらに賃料が上がることも

東京23区などは平均でもかなりの賃料ですが、駐車場の条件によってはさらに料金が上がることもあります。たとえば「屋根付き」の駐車場です。同一の敷地内にある場合でも、10%程度料金が上乗せされます

また、都心特有の駐車場に「ビル地下などの屋内駐車場」が挙げられます。セキュリティが優れており、管理人がいる場合もあります。料金はかなり高く、周辺の相場よりも50%以上高くなることも珍しくありません。

公共の月極駐車場も似た価格帯です。建物全体が駐車場という場合もあり、全体として余裕のある設計であることが特徴です。

郊外では平置き駐車場が一般的ですが、地価が高い都心では機械式立体駐車場が多くみられます。その場合、大型車やハイルーフ車に対応していないことが少なくありません。大型車などのオーナーは専用の月極駐車場を探す必要があります。

当然、一般の駐車場よりも割高になるため、多めの予算を用意しておく必要があります。

また、極端に最低地上高が低いスポーツカーや高級外国車なども、トラブル防止の観点から受け付けてもらえない月極駐車場もあります。都心では車種によっても利用できる月極駐車場が変わってくるため、事前の確認が不可欠です。

都心では相応の予算が必要

このように、都心で月極駐車場を契約するにはそれなりの予算が必要となります。割安で条件の良いところはすぐに埋まってしまうため、根気強く探すことが大切です。また、大型車などは専用の駐車場を探す必要があります。

転居などの場合は、家が決まっても駐車場が決まらないというケースが少なくないので注意が必要です。予算と時間には十分な余裕を持たせておくことが大切です。